このマニュアルは、平成19年淑徳大学公開講座で行った物より抜粋しております。
さらに動画を加え、分かりやすくしています。
能書きはいいから、やり方だけ知りたいという方にも、ある程度、理論的なことを知りたいという方、どちらにも満足いただけるものになっています。

はじめに、体の中でもっとも重要な器官 肝臓・腎臓を覚えます。そして、その基本ポイントを覚えた後に、肩こり・腰痛のポイントも解説しています。

以下に動画の内容を説明していきます。

腎臓のはたらき

新陳代謝によってできた老廃物を体外に排泄するという大きな働きがあります。

反射区(刺激するポイント)

踵の中心から上に擦上していき指の止まるところの少し下です。身体の疲労は腎臓の仕事を忙しくし、腎臓が疲労することで、身体全体の疲れも出てきます。

自分でやる場合

左手で足をしっかり固定し、棒を腎臓の反射区からまっすぐ下に下ろしてきます。

相手にやる場合

左手で相手の足をしっかりと挟みこみ、左手の親指は、右手人さし指の第二関節を押し込みます。左手の人差し指の付け根を支点に弧を描くように右手人差し指をリードして膀胱の反射区までもってくる。

※この動画のように足つぼを刺激し、期待できる効果は、

肝臓のはたらき

代謝、解毒、胆汁の生成など数十~数百の働きがある生体の科学工場といわれています。

反射区(刺激するポイント)

4指をめがけて踵から垂直に擦っていき、指の止まるところです。反応点が筋層の深い部分にあることが多いのでしっかり刺激しましょう。

※この動画のように足つぼを刺激し、期待できる効果は、

肩こり

反射区(ツボ) 僧帽筋
肩から背中にかけて広がる筋肉です。
第2~5指の指の付け根の下が肩の筋肉(僧帽筋)の反射区です。
肩こりの症状緩和に効果があります。

第4指の下近くに、コリ感、ジャリジャリ感といった反応点が出やすいです。
そこが主な刺激ポイントです。

自分でやる場合

自分の左足の1~5指を左手2~4指で覆い、親指は足裏の母指球あたりにおき固定します。
棒を握った右手で、2指~5指までの付け根を刺激します。

相手に施術する場合

自分用と同じ要領で、相手の左足をしっかり固定します。
右手の2~5指を相手の4~5指付近にかけ、親指で2指~5指方向に刺激します。

腰痛

反射区(ツボ) 腰椎
第一中足骨(親指の甲の骨)の内側の骨の足底よりの際をたどっていき、一番高くなったところ。

自分でやる場合

左足の甲に左手(2~4指)をのせて固定し、右手に持った棒の横を使い、左右の親指で押し込むように刺激します。

相手に施術する場合

右手全体で相手の左足甲の外側を固定する。
左手でこぶしを作り、3、4指の第二関節を使い相手の足の親指側から踵方向に押し込むように刺激します。

施術の際の注意点

禁忌疾患(施術してはいけない疾患)

注意が必要な患者

これらのテクニックを まずご自分の足でお試しください。
足がジンジン熱くなり、血行が良くなってくるのがわかります。
それぞれの部位の調子が良くなるのがわかります。
自分で、試して体にいくらかでも変化が出てくると、他人にしてあげたくなります。
シッカリと自分で練習し、人に施術することで、また面白さが増します。




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